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| 地獄の黙示録(1979年米国 ヘラルド) |
| 1970年代の終わりにとてつもない規模でその製作中から話題になり完成前から傑作とされ、実際に上映され映画市場に残る映画として大絶賛されたフランシス・フォード・コッポラ監督の最高傑作だ。今の映画とは違い完全に実写で構成されたこの映画はその本物しか持ち得ない物凄い迫力で人の心を強引に押さえ込んでしまうものだ。当初から難解であるとされいろいろな解釈がなされている。基本的には小説の映画化なのであるが小説から離れたところでの極限状態での人間の本質を描こうとするこの作品は戦争という場面を効果的に用いそれに成功している。ただし当初の難解さは映画会社の指示による映画の編集のためその話の核心部分の一つを故意に隠そうとしたために起こったことなのだということが後の特別完全版であきらかになっている。当初からこの映画の撮影は荒れ続け元々主役を演じていたヘーベイ・カイテルがいきなり降りてしまったり(突然の心臓病のためだよ伝えられている。)、名優マーロン・ブラントが究極のわがままし放題で撮影がすすまなかったり、本人のイメージそのままで出ているデニス・ホッパーが全く台詞を覚えられないとか、撮影そのものも撮影場所であるフィリピンが巨大台風に襲われセットが破壊されたりしているため延期に継ぐ延期をしていたことが当時つたえられていた。この映画はマーティン・シーン演じる主人公ウィラードがベトナムの川を上流に上りマーロン・ブラント演じるカーツ大佐を暗殺するまでの物語なのだがオリジナル版と特別完全版ではまるっきり印象が違うものになっている。オリジナル版では肝心な場面がカットされているため戦争における恐怖とそれによる人間の心理の葛藤というものがカーツ大佐とウィラードを描くことによってそれを表現するという形にまとまっている。ところがこれが特別完全版では何故戦争をするのか、そうして何故米国はアメリカで戦争をしているのかというオリジナルではなかった主張が大きく組み込まれている。人間の心理と反戦というものが実はこの映画の最も重要なテーマだということがはじめて理解でき全てがつながったのが特別完全版だ。ファイナルシーンも全く違い、上層部の指示をまっとうするウィラードと何か他の事に気が付き去っていくウィラードという具合になっていく。(ただしカーツ大佐の暗殺は同じようにえがかれている)映画そのものの魅力が画面全体から溢れそれだけで人をひきつけることが出来る魔法のような映画だ。たとえ意図しないカットのため物語の半分が抜け落ちていようとも人の心を捉えることに成功した最後の映画と言っても過言ではない大傑作だ。もう300回以上みているがその魅力は増すことはあれ減ることはない。映画の面白さは一体どこにあるのだということの回答になりうる数少ない本物の映画だ。 |
| キャスト・出演者 |
| 監督 |
フランシス・フォード・コッポラ |
| 出演 |
マーティン・シーン、マーロン・ブラント、ジェイムズ・カーン |
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フレデリック・フォレスト、ロバート・デュバル、デニス・ホッパー |
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