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ムーヴィーズ・フロム・マース呑気な映画、テレビ系ぼやきサイト

ニューヨーク1997
escape from new yorkOPICS

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1997年、今では既に過去になってしまっているのだが、
製作当時は近未来であり、
また製作当時のニューヨークの荒れ方が
この映画の発想となっているような映画だ。
マンハッタン島は監獄となっており、
そこに不時着したエアフォースワンにのった大統領を救出する犯罪者スネークの物語だ。
とは言っても最終的にはどんでん返しが待っている。
ジョン・カーペンターの傑作というか代表作の一本。
今のようなCG多用の映画ではなく
完全に工夫しまくりの特撮が中心の撮影である。
ストーリー自体は全く単純なものなのだが、
迫りくる危機感と恐怖感を煽る手腕はとてつもないものがあり、
今現在にいたるまでの様々な映画に
物凄い影響を与えている感がある。
主人公は元々は刑事であったプリスケンが犯罪者扱いされ
そのまま犯罪者の帝王スネークとなったのであるが、
この彼の心の中の怒りと自由への渇望が
この物語の大きなテーマになっている。
マンハッタン島内は監獄になっている
とは言え実際は完全に犯罪者の坩堝となっており
その中を取り仕切る人間たちとの戦いの中で
自分の自由を取り戻すための大統領救出の過程は
テンポがよくスリリングでかつ独特の恐怖感が味わえる。
音楽は監督のジョン・カーペンターが
元々ニューウェイブ系(パンク系)の音楽に携わっていたこともあり、
音楽の力での煽りも物凄いものがある。
しかし最後のドンデン返しは現実に本当にありえるものだけに
(というよりも実際そうなのではといった感じ)
なかなかの落ちである。
続編も作られているが基本的にはこの作品の焼き直しだ。
ところがそちらも結構面白いからたまらない。

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