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ソイレント・グリーンOPICS

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「ソイレント・グリーンは○○の肉だ!」という叫びで終わる2022年の近未来のニューヨークを描いた映画だ。
だが気が付くと、この記事を再構成している今は2022年。
時代は変わらなかった・・・まあ、予測とは違ったという事だな。
摩訶不思議に明るいテーマにのり始まるがその曲と映画のなんともいえない暗さの対比がこの映画の表現したいテーマを表している。
真実は一体どこにあるのか?
チャールトン・ヘストン演じる殺人課刑事ソーンが追求していく。
決して明るいわけではない未来、「田園」の響きがむなしさを表現している。
TVシリーズのミレニアム(Xファイルのプロデューサーであるクリス・カーターの作品)
で主人公のフランク・ブラックがミレニアム・グループに嫌々ながら加入した時に支給されたコンピューターの音声パスワードが
この映画の最後の重要なセリフということで思わず思い出した、
チャールトン・ヘストン主演のちょっと地味だが特撮なしでの近未来の怖さを描いた、なかなか忘れられることができない佳作だ。
ほとんど廃屋といっていい住処や警察のなかでチャールトン・ヘストンがボロボロの格好で歩き回っているのがなんともこの映画の中での2022年というものがすさんでいるかが表現されている。
電気は不足し、戒厳令までひかれ夜間の外出が制限される中、問題の食品を製造販売する会社の社長が殺害される、
この犯人を捜査する中での過程での貧富の差の表現やホームレスの表現がなかなか現在の先進国でみられるようになってきた貧富の差をみているかのようで正直貧困の表現はいつの時代でも同じなのだと感じさせる。
そのうち人間狩りの状況やそしてその他もろもろの状況が未来の怖さを伝えてくる。
問題の工場はちょっと想像力不足の感じがあるのだが過去の記憶の中では冒頭の髭剃りシーンや衝撃のラスト・シーンとともにどういうわけか記憶に残っている。
傑作ではないが記憶に残る1本だ。
監督の故リチャード・フライシャー氏はこのほかに「ミクロの決死圏」「海底2万里」「トラ!トラ!トラ!」の監督も務めている。

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